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バイクデザイナーズ・ミーティング vol.1: ドラッグレース大会

会場へ入ると正面には、いきなりのドラッグレース・コース。本格的なクリスマスツリー仕様のスタートシグナルで、100分の1秒を競う緊張感を楽しみました。
開催2日目の2004年7月18日(日)は、午前中がフリー走行、午後からは、ストッククラス、プロクラス、パワーアシストクラスの予選タイムアタックと決勝トーナメントが催され、大人も子供も入り交じっての僅差(大差)バトルが展開されました。参加された皆様、ありがとうございました。レースリザルトを中心に、その当日の模様をご覧ください。

※ドラッグレースについて、詳しくは BIKE FUN PROJECTの解説ページをご覧ください。
参加資格と競技車両の規格 スタート方式
ストッククラス
・一般向けカテゴリー。
・車両は、一般的な自転車として支障なく利用できること。車種や車輪径、メーカーは無制限。
STOCK
プロクラス
・プロフェッショナルカテゴリー。
・車両は改造無制限。
・レース専用マシンの新造もOK(大歓迎)。
・出版社や自転車店チームなどは、
要本気
PRO
パワーアシストクラス
・電動等、パワーアシスト自転車用カテゴリー。
・電気以外の補助動力も可。タンデムも可。バネや圧力タンク等、蓄エネルギーシステムの利用も可。ただし、主動力は人力であること。
STOCK
ストッククラス
STOCK CLASS
RACE RESULT

↑こちらから、全レースの写真や計測タイムをご覧になってください。
いつも乗ってる自転車で、ぷらっと参加できるこのクラス。ほんの2秒だけ本気で走って、あとはのんびりレース観戦や自転車見物を楽しむといった感じです。3段のイエローライトが0.5秒刻みに点灯するストックスタート方式は、説明いらずでタイミングもつかみやすく、実際、当日参加も多数みられました。
が、レース中はやっぱり本気。どうしても気持ちが急ぐためか、プロクラスで活躍する選手ですら予選第一組でいきなりのフライング失格。波乱の幕開けで以後もフライングが目立つ中、迎えた決勝戦も一方がフライング失格という幕切れ。。。ある意味とてもドラッグレースらしい展開でした。フライングしてしまうのは本気な気持ちの表れであり、フライングを誘うのは、ドラッグレースの高等テクニックだったりもします。最速、最高タイムの選手が必ずしも優勝するわけでない、誰もが勝利する可能性を秘めている、といったドラッグレースの面白さや奥深さが、存分に感じられるレース展開でした。
優勝は軽く本気の大内選手。優勝賞品として、カドワキコーティング謹製・特製優勝風鈴(4つのブランドマーク入り特別版)と、雲のマーク入り特製ラジオフライヤーが贈られました。おめでとうございます!表彰台では、自転車で来たのにどうやって持って帰る???なんて一幕もありましたが、結局、レースマシンで賞品を牽いて無事帰られました。けっこう楽しげではないですか。
プロクラス
PRO CLASS
RACE RESULT

↑こちらから、全レースの写真や計測タイムをご覧になってください。
プロ仕様のレギュレーションでドラッグレースを本気を楽しむのがプロクラスです。3段のイエローライトが一斉に点灯し、0.4秒後にスタートというプロスタート方式は、タイミングをつかむことがとても難しく、スタート時の集中力とテクニックを試されます。また、改造無制限というレギュレーションは、スーパーマシンでの参戦を要求しています。
ON THE ROAD MAGAZINE 誌のホイールジャンキーチーム。それっぽい人たちやマシンが入場してくると、会場がざわめき、良い感じの緊張感が伝わります。
BiCYCLE CLUB 誌チームは、取材だけでなく、実際に本戦へ参戦してくれました。会場の外では、スタート練習を繰り返す姿も。
アナジテ.com チームは、そろいの「鬼漕」Tシャツで殴り込み。スタートからフィニッシュと停車まで、レース走行のイメージも完璧に練られていました。
実際、予選タイムアタックからレースが始まってみると、スタートの一瞬に本気になる姿や、ゴール直前で自転車を投げる姿、それでもスムーズに停車する姿等々、プロクラスにふさわしい対戦が次々と展開され、とても見応えがあったと思います。ただ、スタートのタイミングをつかむのが、やはり難しいようで、最短0.40秒のリアクションタイムにはなかなか近づけませんでした。プロクラスとして、次回はさらなる挑戦に期待したいと思います。
そんな中、このクラスを制したのは、リアクションタイムのクラス第1位も獲得した山本修二選手。元BMX日本チャンピオンという経歴がスタートダッシュへの絶対的な自信となっているそうで、それをそのまま結果にも結びつけたのはサスガですね。優勝した山本選手には優勝賞品として、カドワキコーティング謹製・特製優勝風鈴(4つのブランドマーク入り特別版)と、ミズタニ自転車より各種ケミカル用品が贈られました。おめでとうございます!
また、ドラッグレースのことをとても良く理解し、その理想を具現化してくれた「ホイールジャンキーチーム」には、特別賞としてベストドラッグレーサー賞が贈られました。おめでとうございます!満場一致の推薦による受賞でした。このチームにも賞品として、カドワキコーティング謹製・特製優勝風鈴(4つのブランドマーク入り特別版)と、ミズタニ自転車より各種ケミカル用品が贈られました。
パワーアシストクラス
POWER ASSIST CLASS
RACE RESULT

↑こちらから、全レースの写真や計測タイムをご覧になってください。
このクラスこそ、ある意味何でもありの世界なのですが、参加台数の少なさから、やや内輪試合の様相も。人間パワーが主動力でありさえすれば、補助動力の形式も出力も全く制限の無いクラスなのですが、このレースのためにマシンを用意するのは大きな負担だし、強力すぎる補助動力は背徳の気配も漂うし、意外に無茶をする(無茶をしてくれる)参加者は、今後も現れないような気がします。ただ、「パワーアシスト自転車でドラッグレース」というキーワードには、何か、悪魔的誘惑も感じるのですが。。。
ところで、このクラスの優勝は、電動アシストの試作車を投入した宿野輪天堂・OGYAN選手でした。電動アシストユニットの内部設定を、ちょこっと変更しての勝利です。
当ミーティングのスタッフでもある藤沢選手のレースマシンには、ハイパー風力アシストユニットが、、、って、それってただの扇風機ではないですか。何でもありですな。
やっぱりゼロヨン!
といったところで、ドラッグレース大会は大きな事故もなく無事終了しました。初の試みとなるところが非常に多く、大会運営も手探り状態でしたが、長い時間お付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました。
かつての旗振りスタート、目視判定、ストップウォッチ計測の頃(それはそれで楽しいのだけど)から脱却して、本格的な電子計測を導入した今回のゼロヨン・ドラッグレース・システム。実は、本ミーティングが初稼働となる新作なのですが、電子制御機器のスペシャリストであるRou(ROUDEN)さんを中心に、前々日の搬入日から公開徹夜をして、ようやく仕上げた代物でした。 (大会前のフリー走行には計測システムが間に合わず、楽しみにご来場くださった方々、申し訳ございませんでした。) ここで完成したシステムは、その後の各種イベントでもバージョンアップを重ねながら活用されており、本番中に一度もトラブったことが無いという信頼性と相まって、自転車のドラッグレースをもっと純粋に、もっと本気で楽しむことができるようになっています。また今回、皆様のご参加で、波乱に満ちた多様なレースを実感として得ることができ、今後の展開に大きな期待を感じることもできました。これからも自転車のゼロヨン・ドラッグレースを続けてゆけたらと思っていますので、皆様も、もし機会がありましたらお気軽に、でも2秒ぐらいは本気で、ご参加いただけると嬉しいです。
special thanks !
賞品提供(バイクデザイナーズ風鈴&ラジオフライヤー): カドワキコーティング
賞品提供(ケミカル用品等): ミズタニ自転車
写真提供: 小林信裕さん、山本修二さん、稲垣剛司さん
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